手作り結婚指輪の素材に使われるプラチナについて

結婚式で使われる結婚指輪は特別

厳粛な式の中で交わされる、結婚指輪です。これから50年〜70年の人生を共に歩むための儀式として、お互いの結婚指輪を左手薬指にはめていきます。指輪交換は、神様への誓いでもあるのです。
交わされる結婚指輪が自らの手で生み出した手作りとなると、思いも強くなるでしょう。手作り結婚指輪はいろんな材料で作られますが、特に人気が高いのはプラチナです。

プラチナはレア鉱物

プラチナは「白金」とも呼ばれ、白く美しい輝きが特徴です。「白金」と書くものの、ゴールドとは別物です。主な産出国は南アフリカで、2019年だけで132tの生産がありました。全世界の生産量が186tと考えると、南アフリカだけで7割の産出を誇っていることになります。
186tと聞くと、かなりの量を想像するかもしれません。しかし実際は、ものすごく少ないのです。ゴールドの産出量は、中国だけで380t。全世界のプラチナ産出量を合わせても、中国のゴールド産出量の足元にも及びません。プラチナは滅多に採掘されないレアな鉱物なのです。

pt900とは?

手作り結婚指輪に使われるプラチナは、pt900が主です。pt900とは9割プラチナで、残り1割は他の金属で占められています。他の金属を混ぜるのは、プラチナが大変柔らかい素材であるからです。純度が高いプラチナを指輪にしようとおもったらできなくはないものの、とんでもない手間がかかります。
「他の金属と混じっているとプラチナ本来の輝きは失われるのでは」と思われるでしょうが、問題はございません。貴金属に精通している人でも、純度の高さを見破るのは難しいほど輝きは変わりません。

アレルギーに注意

アレルギーを持っている人は、結婚指輪そのものに抵抗を感じるかもしれません。プラチナは一般的にアレルギーが起きにくい素材として知られていますが、あくまでも「起きにくい」です。絶対に起きない保証はありません。
過去にネックレスやピアスでアレルギーが出た経験があるのならば、一度皮膚科医まで相談するようにして下さい。